蕨市の菊地医院 内科、小児科、外科、皮膚科の診療

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発熱外来ブログ

7月の菊地医院での検査数・感染者数・陽性率

2022.08.03

7月に入りオミクロン株の『BA5系統』への置き換わりが影響し、感染者数が爆発的に増加しています。
第7波の襲来です。

7月の菊地医院での検査数抗原検査PCR検査)、感染者数陽性率を表とグラフにして示します。
1ヶ月間の検査数299例(抗原検査237例、PCR検査62例)、
陽性者数163例( 抗原検査137例、PCR検査26例 )、
陽性率55%でした。
日本全国の新型コロナウイルス感染症の日別の患者数(上記グラフ)と同様に、感染者数が急増しています。

感染者数の爆発的な増加に伴い、発熱外来への電話での受診の申し込みも殺到しています。
発熱外来の申し込みの電話が一日中鳴り響いています。
毎日200件以上の申し込みに対して、受けられるのは20件がやっとです。
院内の通常の診療、エコー検査や内視鏡検査、コロナのワクチン接種といった業務を行いながらの、発熱外来の診療は20人くらいが、菊地医院ではやっとの状況です。
午前・午後の診療枠で院内の診療とあわせて、発熱外来診療を行いますが、発熱外来の診療枠も早い時間帯であっという間にうまってしまいます。
そのあとは、スタッフが『申し訳ありません、発熱外来の予約は朝の早い段階でいっぱいになってしまって、本日はお受けすることができません。』と恐縮しながら電話で一人一人の方に対応しています。一日中その対応をしているからスタッフも大変です。
発熱や呼吸器症状があって電話してくれたのに、断らなければならない状況を心苦しく思っています。

7月に入り当院のホームページへの訪問者数も急増しており、1日の訪問数が7000人を超える日もあり、7月27日は7985人にも達しました。
多くの方がホームページを見て、発熱外来の診療申し込みをしてくださっているのに、そのうちのごくわずかの方の要望にしか応えられていないのが現状です。

発熱外来での診療してもらえず、コロナの検査を受けていない発熱者や濃厚接触者が全国で大勢いるのですから、実際に発表されている数の数倍は感染者がいると思われます。

オミクロン株「BA.1」が変異した「BA.2」という亜種(ステルスオミクロン)の 実行再生産数一人が何人に感染を拡げるかを示す指数) が、BA.1に比べ18%上昇しているとのことでした。
さらに「BA.5」株の感染力はBA.21.4倍あることが報告されています。
BA.2 から BA.5 への置き換えが世界中で進みました。

そして BA.5 3倍 の感染力を有するBA.2.75株が6月2日にインドで初めてみつかりました。
これは『ケンタウロス株』と呼ばれています。

オミクロン株の系統図

ケンタウロス株はBA2系統で75番目の変異(亜種)の株になります。
国内での感染例も認められています。

8月の第1週には日本国内で完全に BA.5 に置き換わると言われています。
そして8月の前半に感染者数もピークになるかもしれません。
その後、日本国内でもしケンタウロス株が増え始めると、第7波が収まりきらないうちにまた感染者が増えていく可能性も考えられます。

人間の細胞の中で増殖を繰り返し、なんとか生き残ろうとして変異をしていくウイルス・・・・

多くの感染による犠牲者を出しながら、ワクチンや治療薬を開発し、またそのウイルスに対する免疫力・抵抗力を身につけ、進化していく人間・・・・

いつかは人間は新型コロナウイルス感染症に対する免疫を獲得し、この病気を克服していくと思われます。
ただ現状では新型コロナウイルスの圧倒的な変異のスピードに驚かされるばかりです。

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