PCR検査のキットに出荷制限がかかっています。
1月22日、全国の新型コロナウイルスの感染者数が5万4581人にのぼりました。1日の全国の感染者数が5万人を超えるのは初めてとのことです。30の都府県で過去最多を更新しました。
感染者数は過去にはみられない速度で増えているのに、医療スタッフが感染してしまい、医療が逼迫する。。。
若年層で重症化リスクの低い人は、必ずしも医療機関を受診せず、自宅で検査・療養を行うという提言があります。
経済活動についても、必要以上に社会抑制をする必要はないという意見もあります。
日本ではじめてオミクロン株による感染が判明したのは、11月30日です。
わずか6週間前の12月11日(土)の日本国内の新規感染者数はたった13人でした。
軽症の人が多く、重症化が少ない。。。
肺に思い後遺障害が残ったり、味覚・嗅覚障害といった後遺症は、たしかに従来株に比べて少ない様子ですが、オミクロン株が日本に入り込んでまだ50日ちょっとしか経っていないのですから、その正体は分かってはいないと思います。後遺症が残るケースが多いのか、少ないのかについても、もう少し経過をみていく必要があると思います。
新型コロナウイルス感染症の診断のためのPCR検査・抗原検査を行うことは、感染のリスクを伴うことであると思います。自宅で発熱したお子さんに対して親が鼻ぬぐい液を採取する行為についても、お子さんから親に感染するリスクがあると思います。ご自宅には防護服・N95マスク・フェイスシールドなどはそろっていないと思います。
新型コロナウイルス感染症を診断する検査の実施料・判断料を年末に急に下げたり、上記のような提言をみると、コロナを法に基づく入院勧告や就業制限をする必要のない、インフルエンザと同じ五類感染症にすぐにでも落としたいという思惑が透けて見えます。
人間の細胞の中で増殖を繰り返し、なんとか生き残ろうとして変異をしていくウイルス・・・・
ウイルスも自身が生き残るために、感染した宿主が死なないように弱毒化していくのかもしれません。
しかしウイルスに意思があるわけではなく変異はランダムに起こるのですから、必ず弱毒化の方向へ向かうのでもありません。オミクロン株の次に来る株が、強毒性である可能性だってあるかもしれません。
感染症の類型を見直したり、規制を行ったりする国のトップの方々には、変異を繰り返していくウイルスの前では、
慎重であり、その自然科学の現象の前では謙虚であってほしいと思います。
そして不幸にして感染してしまったひとりひとりの方の命を、最大限に守ろうとする姿勢をもっていただきたいと思います。
感染者数がここまで増加し、PCR検査のカートリッジやキット、抗原検査の試薬が足りなくなり、出荷制限がかかっています。
注文しても納入されないため、菊地医院にもPCR検査を行う備品がほぼなくなり、現状でPCR検査を行うことができません。
抗原検査を自宅で行えとのことですが、近隣の薬局やドラッグストアなど抗原検査を販売していたところでは、ほぼ在庫がない様子です。アボット、ロシュの検査キットがわずかに残っているお店が数店舗あるだけの様子です。
これでは症状のある人は、検査もせずに自宅で療養をしろということになってしまいます。
PCRのキットを販売している会社では、増産して生産しているとのことで、今後少しずつでも入ってくるとは思いますが、濃厚接触者に対する検査などができない状況になっております。
抗原検査については探し回って、十分な数を納入することができました。500人分以上検査することができます。
抗原検査は症状が見られて1日目から9日目までは、PCRの検査の代わりに新型コロナウイルス感染症の診断を行うことができます。
新型コロナウイルス感染症は症状が出る2日前から人に感染させるリスクがあります。この期間はPCR検査でなければ診断することはできません。
PCR検査キットが届くまで症状のある人に対しては、抗原検査を用いて検査を行っていきたいと思います。
抗原検査は4社のものを集めました。