2021-22冬期の発熱時のコロナ・インフルエンザの検査について③
この冬、熱があったり強い感冒症状がみられる方が発熱外来を受診された際に、コロナとインフルエンザを同時に行う検査について、ブログでご説明しております。
2021-22冬期の発熱時のコロナ・インフルエンザの検査について②では、下記の表のBパターンとDパターンについて説明しました。今回はCパターンについて説明させていただきます。
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/コロナ検査組み合わせ2-1.png)
Cパターン は富士ドライケムIMMUNO AGという機器を使用し、銀増幅イムノクロマトグラフィーを用いた高感度抗原検出システムになります。
標識に用いる金コロイド粒子を、写真現象の銀増幅原理を応用する事により約100倍に増幅し、検出感度を向上させました。金コロイド粒子が、異物を介して付着し陽性判定を示さないよう、銀を吸着する前に洗い流すことで判定の特異度を高めています。
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/ドライケム.jpg)
SARS-CoV-2抗原の検出について鼻咽頭ぬぐい液を用いたRT-PCR法との相関性試験成績では、陽性一致率:80.0%、陰性一致率:100%であり特異度に優れ、通常のイムノクロマト法の抗原検査キットよりも感度が優れます。
表に示すように、鼻咽頭ぬぐい液の感度は90.5%、鼻腔ぬぐい液は84.6%となり、鼻咽頭ぬぐい液の方が感度は高くなりましたが、両検体群の間に統計学的な有意差は認められませんでした。特異度については両検体種ともに100%でした(出典:銀増幅イムノクロマトグラフィーを用いた高感度SARS-CoV-2抗原検出システムの臨床評価)。
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/感染研法を基準とした本システムの感度、特異度及び陽性的中率、陰性的中率.png)
インフルエンザの検査も同時に行うことができるため、鼻をグリグリする鼻咽頭ぬぐい液を採取する作業は1回のみで、インフルエンザとCOVID-19の両方の検査を行うことが可能です。
ドライケムCOVID-19Agでは判定時間は15分であり、PCR検査より短時間で判定することが可能です。
富士ドライケムIMMUNO AG カートリッジ COVID-19 AG :写真左側 カートリッジ Flu AB :写真右側
一回の鼻グリグリ検査でコロナとインフルの両方を検査することができます。
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/IMG_2362.jpg)
富士ドライケムIMMUNO AG2 新型の分析装置を2台購入しました。
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/IMG_2379.jpg)
富士ドライケムIMMUNO AG1 2台、 富士ドライケムIMMUNO AG2 2台 (抗原検出システムとして4台)
スマートジーン(PCR検査器)3台
新型コロナウイルス感染症の検査としては、同時に7検体 検査を行うことができます。
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/IMG_2391.jpg)
コロナ・インフルエンザ・マイコプラズマなどの検査キット
![](https://048-442-5745.jp/wp/wp-content/uploads/2021/11/IMG_2374.jpg)