発熱外来棟-❝fever clinic❞④
また溶連菌感染症、化膿性扁桃周囲炎といった日常的に診療するかぜ症候群であっても、COVID-19の可能性を考えると、通常の診療が行えず、診療が遅れてしまうといった事態にもなりました。
短時間でCOVID-19を否定し、すぐに通常の診療を行うことが必要だと思いました。
このままでは2020年の秋冬シーズンに、今まではふつうに診療してきたインフルエンザの患者さまも医院の外で診察することになり、インフルエンザを疑って検査しても、「インフルエンザの方はA型もB型も陰性でしたが、コロナの可能性はまだありますね。」などという、とても中途半端な診療になってしまうと思いました。
発熱で来られた患者さまに対して、インフルエンザもCOVID-19も陰性であると診断し、さらに必要があれば迅速血液検査、院内に入れてレントゲン検査、エコー検査などを行い、発熱や症状の原因が何であるかをきちんと早急に診断することが大切であると感じました。