新型コロナウイルス感染症ワクチン接種予約を再開します
9月6日より新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の予約を再開します。
市外の方、かかりつけの患者さま以外の方も対応させていただきます。
接種を希望される方はお電話で予約してください。
新型コロナワクチンの在庫が不足し、多くの自治体で、60歳以下の人たちに対するワクチン接種がペースダウンしました。現状で若い方を中心にまだワクチン接種が済んでおらず、若い方の感染者が多くなっております。
そんな中、気になるのが、例年10月から、医療機関での接種が本格化するインフルエンザワクチンの接種です。
新型コロナワクチンの接種が遅れている影響で、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種時期が重なる人もいます。また、来年受験を控える人の中には、受験前に両方のワクチンの接種を済ませたいと考える人も多いと思います。
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種をどのようなタイミングで行うべきでしょうか?
インフルエンザワクチンは『不活化ワクチン』に分類され、異なる種類のワクチンを接種する際に、前のワクチン接種からの間隔を気にせず、次のワクチンの接種が可能です。
しかし、新型コロナワクチンは『mRNAワクチン』に分類され、異なる種類のワクチンを接種する場合は、新型コロナワクチン接種前後に2週間の間隔を空ける必要があります。
新型コロナワクチンは2回接種する必要があり、ファイザー製については標準の接種間隔が3週間であり、前後2週間では足りず、モデルナ製は標準間隔が4週間ではあるが、新型コロナワクチンの後にインフルエンザワクチンを接種する場合は、基本的には2回接種完了から2週間以上の間隔を空けての接種が必要だとのことです。
新型コロナワクチンの2回目の接種が済んでから2週間経過しないとインフルエンザワクチンの接種が行えないということですから、これからコロナワクチンの接種を行う方にとっては、インフルエンザワクチンの接種もかなり遅れてしまうことになります。
それでは今季はインフルエンザは流行するのでしょうか?
今シーズンのインフルエンザについては、新型コロナの流行に伴い、南半球での流行が2シーズンにわたって見られないことや、マスクや手洗いなどの感染対策の日常化によって『流行しないのではないか』という予測もあります。
また今年流行ったRSウイルス感染症のように、昨シーズン流行しなかったので、罹患による免疫を持っている人が少ないため、『今シーズンは流行するのではないか』という予測もあります。
いずれにしても、コロナワクチンもインフルエンザワクチンも重症化を予防することが第一の目的であるので、
両方を接種するべきであると思います。
インフルエンザもコロナウイルス感染症も症状が似通っていて、臨床的に鑑別することは難しいと思います。
一回の鼻腔咽頭ぬぐい液採取で、両方の検査ができる迅速抗原検査キットもありますが、双方の免疫を持つことは大切なことです。
コロナウイルスに対する中和抗体が時間の経過とともに減少してくるため、3回目の接種も必要になってくるのかもしれません。
新しい感染症が次々に出現し、それらに対するワクチンもどんどん開発されてくる。そうするとそういったものを何種類も何回も打たないといけなくなってくるかもしれません。
同時接種ができたり、何種類ものワクチンが含まれる混合ワクチンも開発されてくるとは思います。
希望される方全員に少なくとも2回接種が済んで、早い時期にインフルエンザワクチンの接種を終えられることを切に望みます。