コロナ関連ニュース―高感度コロナウイルス抗原キット
以前よりインフルエンザウィルスを高感度に検出する検査器として【富士ドライケム IMMUNO AG1】を2台導入しております。
高感度検出技術により発症早期のウイルス量が少ないインフルエンザ診断が可能になりました。
インフルエンザウイルスに対するキットだけではなく、
・SARSコロナウイルス抗原
・マイコプラズマ抗原
・RSウイルス抗原
・アデノウイルス抗原
・A群ベータ溶血連鎖球菌抗原
などに対するキットがあり、さまざまな感染症検査に対応しています。
新開発の増幅技術により、イムノクロマト法の検出感度を高め、発症初期のウィルス量が少ない検体に対して検出能が向上しました。
標識に用いる金コロイド粒子を、写真現象の銀増幅原理を応用する事により約100倍に増幅し、検出感度を向上させました。
金コロイド粒子が、異物を介して付着し陽性判定を示さないよう、銀を吸着する前に洗い流すことで判定の特異度を高めています。
鼻咽頭ぬぐい液を用いたRT-PCR法との相関性試験成績では、陽性一致率:80.0%、陰性一致率:100%であり特異度に優れ、新型コロナウイルス感染症発症1日目~9日目の間にこの検査で陰性となった場合には、その時点では新型コロナウイルス感染症ではないと言い切ることができます。
インフルエンザの検査も同時に行うことができるため、鼻をグリグリする鼻咽頭ぬぐい液を採取する作業は1回のみで、インフルエンザとCOVID-19の両方の検査を行うことが可能です。
通常のイムノクロマト法の抗原検査キットよりも感度が優れます。当院で使用しているコロナウイルス感染症に対する抗原検査キットはクイックナビ-COVID19 Agというものですが、そのキットでは、結果を判定するまでに要する時間は15分ですが、ウイルス料の多い検体では資料を滴下した直後に判定ラインが陽性に出ることがあります。またラインの濃さによってウイルス量を判断することができます。
ドライケムCOVID-19Agでは判定時間は15分であり、結果は陰性か陽性化の情報のみで、ウイルス量の多さを類推する情報はありません。
当院のPCR検査器:全自動解析装置スマートジーンの結果判定までに要する時間は約1時間ととても短い時間で判定できますが、ドライケムはさらに短く15分で診断できます。
機器の大きさも小さく、検査キットも簡便なものであり、感度・特異度はPCR検査に劣りますが、ケースによってはとても有用な検査になります。
上方の紫色の四角い検査キットがコロナウイルス感染症に対するものであり、下方の緑色のキットがインフルエンザに対するものになります。
左側の上下に2台設置してある小さな機器が
ドライケム IMMUNO AG1になります。
右側の緑色のサークル状のイルミネーションが光る3台の機器がPCR検査器になります。