コロナ関連ニュース―発熱外来棟建設後1年経過

昨年8月末に発熱外来棟-fever clinic-を建設してから1年が経ちました。

この1年間にPCR検査を約1000件施行しました。
PCR検査と抗原検査（ドライケムIMMUNO AG1・クイックナビ-COVID Ag）併せて陽性例は140件（PCR 106、抗原 34）でした。
海外出張や帰省のための自費PCR検査を含め、1年を通してのPCR検査の陽性率は10％強になります。
しかしウイルスが変異株（デルタ株）に置き換わり、8月以降は陽性率が高くなってきております。
8/20-8/26までの1週間の埼玉県のPCRの平均陽性率が15.1％とのことですが、それに近くなってきております。

また、5月から新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を開始し、現在までに約1800回接種しました。

昨年保健所に申請し、“帰国者・接触者外来と同様の機能を有する医療機関として都道府県等が認めた医療機関”としての認可を受け、県と契約し、1時間で結果を判定することができるPCR検査器を3台設置しました。

菊地医院が今までに行っていた診療をこれからも続けていくことが、発熱外来棟を設立した当初の目的であります。
かかりつけの患者さまが発熱などの感冒症状が見られた際に、院外の発熱外来で検査を行い1時間でコロナ感染を否定し、その後院内で検査や通常の診察を行うためです。
県との契約もかかりつけ患者のみ対応という範疇になっております。

しかし、現状ではかかりつけの患者さまのみならず、蕨・戸田市外の方や新患の患者さまも発熱外来で診察しております。
内視鏡検査などの院内で行う通常の検査、ワクチン接種、通常の外来診療を行いながら、発熱外来での診療も行っております。
水曜日は医師2名態勢ですが、それ以外は医師1名で対応しております。
あらかじめ電話で受け付けた方を発熱外来で数人診療しPCR検査を行い、その後防護服を脱いで院内に戻ると、院内の患者さまをずいぶんお待たせしてしまっていることがあります。また院内の患者さまを診察していると、発熱外来の予約時間を過ぎてしまい、発熱外来の患者さまをお待たせしてしまうこともあります。
連日、その日の発熱外来を受診したいという電話での連絡が多数あります。またあらかじめ電話でご連絡していただきたいのですが、直接発熱外来に来る方もいます。
そのような状況ですので、電話で問い合わせがあったすべてのケースを受け入れることは、現実的には困難です。
余裕のある範囲で対応しますが、対応しきれないときは、かかりつけの患者さま、錦町、蕨市、戸田市の方を優先し、市外の方や新患の方はお断りする状況があります。何卒ご理解していただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。

この新しい感染症が日本中に蔓延し始めた昨年以来、重症患者の診療を病院で受け持つドクター、軽症・中等症の自宅療養者を診察するファストドクター、その他の医療・介護従事者が全国で頑張っておられると思います。
菊地医院でもできうる限り、発熱外来での検査・診療、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を行っていきたいと考えております。
十分に対応しきれないところあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

• 

•